おすそわけはいわゆる贈り物ではなく、“多すぎて余ったものを無駄にしないよう引き取ってもらう”という風に考えるのが基本です。好意からのおすそわけが、結果として配慮が足りない押し付けになってしまわないよう、まずは相手の立場になって考えてみましょう。
おすそわけする前に品・数・量について吟味しよう
相手の苦手な品ではないか、重なっていないかできれば確認
自分の苦手な品をいただいたり、すでに家にある品と重なったりする場合は、処理にも困りますし、心苦しいものです。まずはこれまでのお付き合いの中で、相手がその品を苦手だと言っていたことはなかったか、最近同じ品をもらった、買ったと言っていなかったか、贈る前に振り返ってみましょう。
あらかじめ電話やメールで「○○をたくさんいただいたのですが、よろしければ少し召し上がりませんか?」などと連絡しておくと、相手にも断るタイミングができて、気を使わせずに済みます。
個包装のお菓子など“分けられないもの”は家族の人数を考えて
小さめの果物や個包装のお菓子など、それ以上分けられないものは、相手の家族の人数に合わせておすそわけするようにしましょう。どうしても半端な数になってしまう場合は「数が合わなくてすみません」とひとこと添えると、もらった相手も気分を害さないはずです。
量が多すぎるおすそわけは相手を困らせることも
たくさんあるからといって、相手やご家族が消費しきれないほどのおすそわけをするのは考えものです。相手は無駄にしてはいけないと気を使いますし、いただいたからにはお返しも考えなければなりません。良かれと思って贈ったものが、相手の負担になってしまいます。
おすそわけする時は相手の都合を考えよう
保存できない、すぐ食べる前提の状態で持ち込むのは避ける
おすそわけした相手は、もらったものをすぐに食べられるとは限りません。料理やケーキをお皿で持ち込んだり、りんごのようにすぐ色が変わるような果物を切り分けて持ち込んだりするのはできれば避けましょう。
料理であれば保存容器や使い捨ての容器に移します。果物はそのまま袋に入れるのがおすすめですが、スイカなど場所を取りやすい品は、冷蔵庫へ入れやすくなるよう切り分けて差し上げても良いでしょう。
基本的には自分から届けるようにする
おすそわけする際は、贈り主が自分から届けるつもりでいましょう。相手が申し出てくださった場合は、受け取りに来ていただくのも失礼にはあたりませんが、目上の方に対しては少し遠慮するくらいでも良いでしょう。