冬のごあいさつというなんとなくの認識は持っているお歳暮/お年賀/寒中見舞い。それぞれきちんと区別できているでしょうか。のしはいずれも紅白のちょう結びを用いるとされる共通点はありますが、実はそれぞれ意味が異なり、贈る時期もはっきり分かれています。お歳暮/お年賀/寒中見舞いの違いを見ていきましょう。

お歳暮とは?暮れのごあいさつの贈り物
11月末から12月20日ごろまでに贈る
お歳暮は「今年1年お世話になりました」という感謝の気持ちが込められた贈り物です。一般的に、年末を意識し始める11月末ごろから、年の瀬で最も忙しい時期を迎える前の12月20日ごろまでに贈るものとされています(地方によっては12月中旬から贈るところもあります)。年内のお礼ですので、年をまたいで新年に贈ることはありません。
忙しい時期柄か配送することも多い
お歳暮は本来、お相手のお宅に直接訪問してお渡しするものです。ただ、師も走るといわれるほど慌ただしい年末のことですので、配送でお贈りする人も少なくないようです。
お歳暮については、下記の記事も参考にしてみてください。
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お年賀とは?
いわゆる贈り物の「お年賀」は、新年が明けたことを祝って贈り合うもので、古くは各家庭がお正月に迎える神様=「年神様(歳神様)」や、仏壇への“来客によるお供え”だったといわれています。
「お年賀」はいつどうやって贈る?
「正月三が日」が正式、遅くとも松の内に
「お年賀」は本来、正月三が日にお相手の家(取引先の場合はお相手の事務所など)へ直接持参するもの。もちろん、三が日のうちに双方の都合が合うとは限りませんから、4日以降となることもありますが、それでも「松の内には済ませるもの」とされています。松の内とは、関東では元旦~7日までのことですが、地方によって異なりますので、あらかじめ調べておきましょう。
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寒中見舞いとは?1月から2月の寒さを見舞うもの
年賀状やお年賀を贈れなかった方へも
寒中見舞いは1年で最も寒いとされる時期、すなわち松の内が明けてから暦の上で春を迎える立春(2月4日ごろ。年によって違う)までの間、お相手を案じて出すあいさつ状や、贈り物のことをいいます。時期柄、喪中で年賀状を送れなかったお相手へのあいさつ状や、お年賀を持参するのが間に合わなかった方への贈り物も寒中見舞いとすることが多いようです。
遅れたら残寒見舞いではなく「余寒見舞い」
暑中見舞いは時期を過ぎると残暑見舞いになりますが、寒中見舞いの場合は残寒見舞いではなく余寒見舞いになります。残暑見舞い同様に厳密な期間はなく、おおむね2月末ごろまでやりとりされます。
寒中見舞いについては、下記の記事も参考にしてみてください。
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まとめ
「お歳暮」「お年賀」「寒中見舞い」それぞれの違いがおわかりいただけたでしょうか。
じつは「お歳暮」はもともと御霊まつりが行われる歳暮の時期に神様への供物をそれぞれ用意する風習が合わさって生まれた習慣です。
また「お年賀」は新しい歳神様をお迎えするために神棚への縁起物のお供えを持ち寄ったことが起源。
どちらも”神様の供物”を用意して一年の感謝と新年への希望を祈ったことがはじまりです。
現代のスタイルは様変わりしましたが、感謝の想いを贈り物に寄せることは変わりません。「大変お世話になりました。新しい年もどうぞよろしくお願いします。」大切な方へ、失礼にあたらないよう時期を守って、お相手の笑顔が思い浮かぶ素敵なギフトを選びたいですね。






























